タナトス⑥

2013年4月23日
続き夜の神ニュクスには双子の息子、ヒュプノス(眠りの神)、タナトス(タヒの神)、がいる。どちらも示したのは、『タヒ』だとされている。『長い眠り=タヒ』だからだ。そして、それは性と無関係ではない…心理学者ジークムント・フロイトは、『性の欲動は、  破壊やタヒの欲動と通じる。』と説明している。人間が動物である限り、古(いにしえ)の記憶では、動物が新しい生命を産み落とす、もしくは宿す行為は、『古き生命(親となる生命)の 終わりを示す。』古のみならず、動物が新たな生命を宿す行為で、命をかける種は少なくない。性は『命をかけた行為』なのだ。フロイトは性に比例して生じる破壊的欲動やタヒへの欲動を神話から『タナトス』と呼んだ。彼女は俺に『行為』を欲する…ソファから降りて、俺の体をジーンズから解放する。解放された「俺」を口に含んで、その容姿に似合わないほど、淫靡に俺を挑発し、感じさせる…「する前に出ちゃう…」彼女は勝ち誇ったように、クスッ♪と笑い返す。安いけど、充分な挑発に乗った俺は彼女をベットに押し倒す。「タヒんでも良いの… 乱暴にして…」自我を保つための一線がたった一言で消える。『自分本意にならないように… 相手の意思を探るように…』いつもの俺は居ない…彼女の潤った「女」に「俺」を埋め込む。それは動物の行為そのもの。そして気付く…彼女が望む「タヒ」も、俺が思う「壊したい」も、同じなのだと…続く巨人倍増威哥王

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